兵庫県稲美町で令和3年11月、小学生の兄弟が死亡した放火殺人事件で、殺人と現住住建造物等放火の罪に問われた兄弟の伯父、A被告の裁判員裁判が2月15日、神戸地裁姫路支部で開かれ、懲役30年の判決が言い渡されました。判決後、記者会見に臨んだ両親は「子どもに報告できない」と怒りを滲ませたそうです。
「生命を軽く考えたことを深く反省し、一生(罪を)背負っていかないといけない。B君C君に対する強い謝罪の気持ちを持って生きてほしい」
と判決を言い渡した後、裁判長はそう説諭したそうです。
これまでの公判で被告は妹夫婦である兄弟の両親への謝罪の気持ちについて
「一切ありません」
と発言し、傍聴する両親に対し
「直接したのは俺やけど、間接的にやったのはお前らやで」
と暴言を吐いていたそうです。また、両親を苦しめるために兄弟の殺害という手段を選んだのは
「間違っていた」
と述べていたそうです。
事件前に両親が自宅内に防犯カメラを設置し、これに対し被告は
「人間扱いされていなかった」
と恨みを募らせていたそうです。
裁判長は
「妹夫婦への恨みを抱いたことは無理からぬ面があったというべき」
と言及し、
「被告には軽度の知的障害が(犯行に)影響を与えたことは否定できない」
とも述べ、極刑を回避し有期刑が相当と判断したようです。
両親がカメラを設置するまでには、様々なトラブルがあったことでしょう。何故、一緒に住む選択をしたのでしょうか?最初から同居をせず行政にお願いし別居していたら起きなかった事件です。両親共々優しかから被告との同居を選択したのでしょう。
結局、両親には納得のいかない判決になりました。被告には軽度の知的障害があった上に、被害妄想もあったのではないかと思います。きっと、両親の親切心から起きた事件です。被告は有期刑になりましたが、知的障害があるので罪を背負い反省した30年を過ごせるかも疑問です。
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