今年に発生していた株価高騰で、株式資産が前年比2倍になった人がいるとか、いないとか。
嘘か実か定かではありませんが、増えている人がいるのは事実です。
今、国が国民資産所得倍増を目指す政府のスローガンとして「貯蓄から投資へ」と促し始めています。しかし、どれだけの国民が投資資金に回せる余裕があるかは分かりません。
ほとんどの国民は投資資金などないはずです。
さて、お金のことについて計算する「72の法則」を使うと、元本が2倍になる期間が分かるそうです。
「72÷金利(パーセント)=お金が2倍になる期間(年)」
例えば、「金利3パーセントでお金を運用した場合、何年で2倍になるか」を知りたい時は「72÷3=24」。つまり元本を2倍にするためには、約24年必要になることが分かります。ちなみに、この数式は
「72÷お金が2倍になる期間=金利」
に変形可能です。
要するに、元本を20年で2倍にしたい場合は、「72÷20=3.6」となり、年3.6%の利回りで運用する必要があることも把握できます。
一方、10年で元本を2倍にしたい場合「72÷10=7.2」となり、年7.2%の利回りが必要と分かります。つまり、元本を短期間で2倍にしたいほど、必要な利回りが大きくなっていきます。その分大きなリスクを取って利益を狙えるような商品に投資を行わなければなりません。この計算式で利用する金利は、複利であることが前提になります。
利息が元本に組み入れられるのが複利で、利息を組み入れた元本に対して更に利息が付くため、長期で取り組むほど雪だるま式にお金が増える可能性があります。最初は小さな雪玉も転がしていくことで、表面に付着する雪の量が増え、玉がだんだん大きくなっていきます。
例えば、年利1%を想定して100万円を投資したとき、得られた1万円のリターンをそのまま翌年の投資元本に回せば、合計額は101万円。
そして翌年度は、その1万円に年利1パーセントが掛け合わされるため、リターンは1万100円となります。
これを繰り返すことで得られるリターンがどんどん大きくなるのが、複利の効果です。一方、単利であれば当初の元本に対してのみ利益が発生しますから、時間が経過しても常に毎年1万円ずつしか増えないのです。
そして借入をする場合も「72の法則」で考えることができます。例えば、年利15パーセントで金融機関から100万円を借りた場合、返済しなければいけない金額が2倍になる期間は次の通りです。
「72÷15パーセント=4.8年」
まったくお金を返済しなければ、借りた金額は約5年で当初の100万円から200万円まで増えてしまいます。
このことから資本を増やす、借り入れをする場合などは「72の法則」を上手に利用し、その時々にあった手法で、資産を増やし将来お金に苦労しないための一助にして頂ければ幸いです。
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