障害の中にもたくさんの種類があり、高齢者や障害者に対し訪問介護を経営している私でさえも、正直説明が難しいときがあります。
そんな中、時々、視覚障害者でアイメイトと歩いている方を見かけます。その犬を見る度に視覚障害者を安全に目的地まで誘導する賢い犬なのだろう、と思いました。
しかし、実際は犬が自発的に仕事をすることはなく、十分に歩行指導を受けた視覚障害者からの指示を受け、それに従って誘導しているそうです。実際は人と犬の共同作業によって初めて歩行移動し目的地に到着できるそうです。
さて、そんな重責を背負っているアイメイトは繁殖奉仕(盲導犬となる犬の親を育てている場所)の家庭で生まれ、飼育奉仕者のもとで育ったアイメイト候補犬は、いよいよ協会に戻ってアイメイトになる厳しい訓練を受けるそうです。
中には乗り物に酔ってしまう、臆病で大きな音にびっくりしやすい、新しい場所に慣れるのに時間が掛かるなど、性質や特徴などがアイメイトに向かない犬もいるそうです。
このような性質や特徴は訓練の中で改善されることもあるようですが、最終的には、それぞれの性格・資質・体質をみながらアイメイトとして活躍するのか、家庭犬として引き取られるのか、どちらがその犬にとって適しているのかを判断されるそうです。
そして、アイメイトには向いていないと判断された場合には「不適格犬奉仕」のボランティアさんのもとに引き取られるそうです。
アイメイトに向いていなくても、穏やかで人懐こい性格の犬が多いので、それぞれのボランティアさんのもとで家庭犬として愛されているそうです。ボランティアさんによれば、アイメイトに向いていなかったのかもしれませんが、厳しい訓練がなされているので、指示通りに動くので日常生活にはまったく問題はないそうです。
アイメイトに合格した犬は、アイメイト使用者との4週間の歩行指導合宿があり、正しくアイメイトを使えるようにするための視覚障害者に対する指導があります。卒業日前日に行われる最終テストが終了し、卒業式には盲導犬使用者証が授与され、アイメイトと帰宅し2人(1人と1匹)の生活が始まるそうです。
公益財団法人アイメイト協会は60周年~盲導犬ではなくアイメイト~
2024年日本盲導犬協会チャリティーカレンダー 卓上タイプ KY-201
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