群馬や神奈川県など1都8県で「カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)」25店舗をフランチャイズ(FC)展開する群馬県太田市の会社の新社長に、アルバイト従業員の女性(22歳)が就任することが発表されました。
高校から働き始めて8年目の抜擢に
「年齢や雇用形態に関係なくキャリアアップできる職場を目指したい」
と意気込んでいるそうです。
高校に入学した15歳の時に、横浜市緑区の自宅近くで同社が運営する店舗でアルバイトを始め、先輩から笑顔と機敏な働き、爽やかさが大切だと教わったそうです。
接客を担当し、2年程で全国の店舗を対象にした接客コンテストで最終審査まで進んだそうです。
19歳の時、全国のココイチで当時15人しかいなかった「接客のスペシャリスト」に認められて間もない頃、50歳を目処に経営の一線から退こうと考えていた同社社長(54歳)が
「笑顔も元気さも、接客姿勢も輝いている。後ろ向きの発言も人の悪口も言わず信用できる」
と、後任として白羽を立てたそうです。打診を受けた女性は
「アルバイトの自分が社長になるのも面白いし、ワクワクした」
と迷わず
「はい」
と答えたそうです。
それから2年余りの期間、社員45人、パート・アルバイト従業員約390人を抱える年商約20億円の会社を率いるため、アルバイトを続けながら店舗の取りまとめや経営を勉強中だそうです。
社長は当面同社の会長として
「足りない部分があれば、その都度指摘し、フォローしていく」体制で臨むという。
女性は
「現場に立ち続け、社員もパート・アルバイトも分け隔てなく、働くみんなに寄り添う存在であり続けたい」
と語っているそうです。
前社長も若くしてバトンをタッチし、しかも正社員がいる会社でありながらアルバイト女性(22歳)に社長業を任せるという心意気。現実には、アルバイト女性が頑張って手に入れた「社長」でしょう。
今の疲弊した日本にはリーダーシップのとれる若い女性社長が誕生したことは喜ばしいことであり、今後、このように頑張っているアルバイトでも社長になれる社会が来ることを願わずにはいられません。
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