介護の話題は尽きません。つい先日まで「ヤングケアラー」が社会的に問題になり行政が取り組みを始めた矢先、今は「ダブルケアラー」という言葉が新たな問題となりつつあるようです。
昨今、女性の社会進出が進み、晩婚化・晩産化に伴って、育児と親の介護を同時に担う介護が数年後に直面するダブルケアラー予備軍が多く、子育てが終わるまでに3人に1人がダブルケアを経験するという予測もあるようです。
フルタイムで働きながら実母を介護し、2人の子どもを育てるという40代女性も増えているそうです。
このところ、休業制度や福祉サービスは充実しつつある一方で、ダブルケアラー当事者の健やかな生活や活躍を阻む“見えない壁”の存在が浮かび上がってきたようです。
現在、社会制度も向上しルール上、社会保険の中で介護を受けることが可能になりました。しかし、実際は介護従事者の人手不足により介護を受けたい方が受けられない社会になってきました。
今後、日本では海外からの労働者で対応しようと考えていますが、果たして机上の空論で検討したようにうまく行くでしょうか?
日本国内の介護現場は疲弊し、ほぼ破綻しています。
残念ですが、家族が協力し合って介護をしていくしかないでしょう。どんなに介護報酬を上げたところで、スタッフが集まらなければ現場を動かすことはできませんし、その前に介護報酬を上げることさえできない状況に日本は至っています。
今後、ますます「ダブルケアラー」という言葉が独り歩きするでしょう。
その中で制度設計が行われ、原則上は国の社会保険から何らかの形で介護が受けられるようにはなるでしょう。しかし、対応する介護従事者が居ないため、対応してもらうことは難しいでしょう。
もしすれば、根本的な死生観から検討し、安楽死なども取り入れて行かなければならないのではないでしょうか。
どうしても長生きしたい。長生きさせたいならば、自身や家族が覚悟を決めて、自分たちのできる範囲の中で進んでいくしかないでしょう。
もう国に力はありません。これも全て私たちが選んだ国会議員が作り上げた結果です。
0 件のコメント:
コメントを投稿