家庭で考えれば、振り込まれる給料が「売上」で、その給料から必要経費を引いて残った金額が「利益」と言えるでしょう。
私たちは、残業や休出などをして疲れ果ててまで給料をたくさん欲しいでしょう。しかし、給料を増やせば増やすほど(たくさん働くことによって)体力は消耗し、精神的にも立ち行かなくなるでしょう。
そこで給料を増やさずに日々の生活をスリムにし、お金の支出を出来る限り抑えることで「利益」を上げることができるでしょう。現金を残すことができれば貯蓄に回すことができ、黙っていても「お金がお金を増やす」ことが可能になります。
さて、会社経営で誰もがやりがちなことは、前年対比増という目標設定をして売上を上げることに注視してしまうことです。その結果、大量な人材を投入し、大量な宣伝広告費を打ち、はたまた販売促進費として売れた分だけ販売報奨金を出したりすることが、前年比対比に比べ大幅に売上を上げることに成功するでしょう。
しかし、この売上をあげることで莫大な経費がかかり、最終的に赤字に至ることは良くあることです。
今回、自動車大手の日産が大幅な売上目標を掲げ莫大な経費を掛けた結果、大きな損失を出してしまいました。それにより、9,000人のリストラを実施することが発表されました。
この前年対比に対して売上を上げようとする経営者は今でもたくさんいます。
今回の日産の社長ですら、このような達成が難しい目標を掲げてしまい大赤字を出してしまいました。
私たち経営者は売上を上げることは当然の職務ですが、一番大切なことは前年対比で考えて利益を上げることが賢明です。実際は決算書上、売上が向上していると見栄えは良いですが、実は経営者は利益に目を向けて経営すべきと私は考えます。
最初に給料の話を書きましたが、給料(売上)を上げることは大変なことです。だからこそ、人財を上手く使い利益の上がる経営を目指すことこそ従業員も育ち、将来的に会社も大きく育てることに繋がるのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿