2024年のノーベル平和賞を「日本原水爆被害者団体協議会」が受賞しました。
昨今、ノーベル賞は政治色が色濃くなってきている中での受賞ではありますが、受賞したことは意義があります。ロシアのウクライナ侵攻に影響を与えることで、停戦に進むことに繋がれば良いのですが……。
日本原水爆被害者団体協議会は1945年のアメリカ合衆国によるビキニ環礁の水爆実験(ブラボー実験)を機に広がった原水爆禁止運動の中で、1956年に被爆者の全国組織として長崎で結成され、各都道府県でも被団協が結成されました。
これまで核兵器の廃絶や被爆者の救済を訴える活動をしていることが認められ、今回のノーベル平和賞の受賞に繋がったのでしょう。
『世界の核弾頭データ』2023年版によると、地球上に存在する核弾頭の総数は推定12,520発で、昨年と比べると200発減少しているそうです。
保有国は米国・ロシア・フランス・英国・中国・インド・パキスタン・イスラエル・北朝鮮の9ヶ国だそうです。
今、世界中で考えると飢餓や紛争、ロシアのウクライナ侵攻による戦争があり、今まさに核弾頭が使用されても可笑しくない状況です。
残念ですが、核弾頭保有国は、保有している国に対して侵攻なり、戦争は起こしません。それこそが核弾頭を持つことの意味であり、保有することの意義でもあります。
どんなに世界中が「核廃絶をしよう」と訴えたところで、廃絶するわけがないのです。
現にウクライナが『ブタペストの覚書』でアメリカ・イギリス・ロシアの核保有国が署名した覚書をして核廃絶をしたにもかかわらず、その当事国(ロシア)から侵攻されるという事実を世界中の国民は知っています。
核を保有する目的は攻撃することではなく、攻撃されないために保有する意味で、保有しているのです。
今回、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会はじめ、世界中の方々が核廃絶を訴えていますが、核廃絶は不可能でしょう。
戦争を始める側は、自国の幸せのためにはじめるのです。だからこそ、勝つか負けるか分かるまで、たくさんの命が奪われていきます。
もう、核廃絶運動ではなく、世界平和の為に私たちは訴えていくしかないでしょう。
これこそが核廃絶へ進む唯一の近道ではないでしょうか。
ノーベル賞の公式ウェブサイト - NobelPrize.org
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