このところ、フォークリフトでの事故や大型遊園地でのジェットコースター点検中での事故などの死亡事故が相次いでいます。
この事故は、大きな企業内での事故があり本来であれば厳しいくらいの安全養育や個々の作業時における安全確認の「指差呼称」が行われなければならない企業です。
先日、ブログでも書きました「ハインリッヒの法則」で、1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常(ヒヤリハット)が存在します。
この考え方は労働災害における経験則の1つであり、今回の事故が起こった企業内では、普段から「ヒヤリハット」が続いていたと思われます。
今回の大型遊園地内の事故は、ジェットコースター点検時に従事していた作業員が車両に轢かれ出血性ショックで死亡したとアナウンスがありました。原因としては「他作業員で車両の電源を入れて起動させてしまった」とのことです。
現実的には事故時、電源を入れ起動させてしまった人は分かっているはずであり、完全に業務上過失致死でしょう。
この事故の背景には、普段から安全教育がなされていないことによる、基本中の基本である安全確認の「指差呼称」が実施できていないことが分かる事故でした。
事故が起こった大型ジェットコースターは、この遊園地では稼ぎ頭のなくてはならない遊具の1つであり、今後の経営にも影響してくる問題でもあるでしょう。
この大型遊園地では、他のジェットコースターでお客さんが骨折する事故が多発したこともありました。(その骨折が多かったジェットコースターは「骨折リスクの完全除去が困難」とのことで、営業を終了しています。)
この遊園地は県外からも来られるお客さんも多く、県内では大手の企業であります。しかし、これまでの事故や今回の事故を考えると残念ですが遊園地を閉鎖するか、あるいは1年位休園し安全教育とスタッフの安全意識向上のために全作業マニュアルを作成し、手順通り作業する意識改革をしなければ、今後も事故を防ぐことは不可能でしょう。
職場のあんぜんサイト:ハインリッヒの法則(1:29:300)[安全衛生のキーワード]
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