2025年6月13日金曜日

食糧支援へ

 山梨日日新聞の5月29日付朝刊紙面に

山梨県は生活困窮世帯の子どもを対象に、学校の夏休み期間中に緊急の食料支援に乗り出す方針を固めた

と、書かれていました。学校給食がない長期休業中に、子どもが安心して食事を取ることができる環境を整えるのが狙いだそうです。食料を配送する仕組みとする方向で検討しているとありました。

 昨今、『貧困者』という言葉をよく耳にします。

しかし、私たちの子どもの頃に居た、洋服がボロボロで身体中が臭く顔が真っ黒に汚れ、かつ鼻水を垂らしているような私のイメージする貧困者を最近は見かけたことがありません。

この現代社会の日本に貧困者がいるのだろうか、と疑問に思うことがあります。

 この貧困者の定義は、世界銀行では

『1日を1.9ドル(300円)未満で過ごす人』が「極度の貧困状態」に置かれた人たち

とされているそうです。そうした状態の暮らしが「絶対的貧困」と言われています。

日本で貧困層とは、正確には相対的貧困層と呼ばれています。厚生労働省が公表している相対的貧困層率の算出方法から等価可処分取得(世帯の可処分所得(収入から税金・社会保険料を除いたいわゆる手取り収入)を世帯人員の平方根で割って調整した所得として算出される)の中央値の半分に満たない世帯、と定義づけされているそうです。

 2018年時点では等価可処分所得の中央値は14.9%だったのに対し、2019年には15.7%まで増えているそうです。現在は経済の回復で多少低価したとされていますが、それでも15%以上の人が相対的貧困層に当たると言われているそうです。

(10人のうち1人~2人が相対的貧困層、と考えると貧困者が少ないとは言えませんね。)

 私の家は裕福ではありませんでした。両親はサラリーマンかつサラリーウーマンで、家に帰って来ては内職をしていました。また、姉兄は新聞配達をし、私も物心ついた年長児には走り回って新聞配達をしていたことが、今では良き思い出です。

今では、新聞配達員を募集しても集まらないと聞きます。(それ以上に、新聞を取っている家庭自体が減ってきているとも言えますが……)

私からすれば食べることが大変ならば、朝の出勤前、学校へ行く前の運動がてらお金を稼ぐことで一石二鳥であり貧困生活も回避できる、と自身の経験から言えます。

現状での新聞配達員が集まらない事と、私が子どもの頃に経験した貧困家庭の子ども達の容姿を考えれば、今「貧困者が増えている」と言われても『本当でしょうか』と言いたいところです。

 自身の収入に見合わない自動車の購入、遊興費など無駄な出費をされた結果、食事が満足に取れなくなってしまっている方も貧困者として計算上に上がっているとするならば、もっての他だと思います。

今の一般的に騒がれている貧困者の中の大多数は、自身の生活に見合わない方が含まれているのかとも思います。

何故ならば、ボロボロの洋服を着た汚れた人を見たことがないからです。

もし、生活が大変ならば、新聞配達は如何でしょうか、と提案しますが……。

生活貧困者自立支援制度|厚生労働省








貧困の戦後史 (筑摩選書)

世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル (PHP文庫)

0 件のコメント:

コメントを投稿

気持ちの良い朝は……

 朝一番に天気が良いと何だか嬉しくなるのは、私だけでしょうか。 流石に気持ち良い日に最悪なことが起こる方は、不思議と居ないでしょう。 もし、ちょくちょく悪いことが起きる方がいらしたら、お祓いをしてもらった方が良いのかもしれません。  さて、毎日聞いているNHKラジオの『マイあさ!...