シンガポール(シンガポール共和国)と言えば、今や日本からたくさんの観光客が向かう場所であり、日本の教育機関が修学旅行として利用するケースも増えている国です。
また、世界的に見て最も『テクノロジー対応国家』であり、国際会議のトップ都市でもあり、世界で最もスマートな都市で『投資の可能性が最も高い都市』であり、世界で最も安全な国、最も競争力のある……と、あげたらキリがない都市です。
世界的にみてもシンガポールは『最も住みやすい都市』とも言われ、近年では日本から移住する人も増えています。
シンガポールは1965年にマレーシアから分離独立した、都市国家型の小規模国です。
人口は約604万人(2024年)と、フィンランドよりやや多いが国土面積は圧倒的に小さいそうです。近年は埋め立てによって微増しているようですが、東京23区を若干上回る程度の小国です。
実は、1965年に独立したと言ってもシンガポール側が望んだ独立ではなく、実際はマレーシアから『追放』された国であり、独立当初は混乱状態にあったそうです。
そんな同国の発展を強力に主導したのが初代首相であったリー・クアンユーだったそうです。
同氏が繰り返し語っていたのが
「シンガポールの唯一の資源である人材の育成」
であり、現在のシンガポールの教育課程は、独立前のイギリス植民地時代の影響を受けた部分も多く、その基礎はリー首相の時代に築かれたそうです。
この育成方法『子どもの能力を早いうちに見極める』という基本的な考え方が、リー首相の要請に応じて、1979年にゴー・ケンスィー副首相の下で制作された『1978年教育省報告』に示されています。
その主眼は限られた資源の中で効率的な教育制度を実現するために、子ども達の能力を早期に見極め、能力に応じた適切な教育を行っていくという点であったそうです。
実際、1980年からは小学校卒業試験のスコアに基づいて能力に応じた中学校でのコース分けを行う、厳格な仕組みが導入されたそうです。
1990年から首相となったゴー・チョクトン首相もリーの理念を受け継ぎ、1997年に『考える学校、学び続ける国家』という理念を提唱しました。
まさしく、人材育成こそが国の存続の基盤である、という思想で運営しているそうです。
21世紀の国家の繁栄は、国民の学ぶ力に掛かっています。
想像力や新しい技術やアイデアを探し求める力、そしてそれらを様々なものごとに適用していく力こそが経済的繁栄の源泉となるでしょう。シンガポール国民の学ぶ力こそが国民1人ひとりの自己利益に繋がる結果となっています。
「日本は天然資源が乏しいから、人材育成が必要だ」
と言われていますが、何もできていません。
また、本来であれば現在の超少子化に対し『こども家庭庁』を創設し対応を始めましたが、蓋を開ければただの『お金のバラマキ』しかしていません。
長官であるリーダーが教育にお金を注ぎ込み、シンガポールのような世界から人が集まる国家にするための人材教育が必要でしょう。
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