月月火水木金金(げつげつかすいもくきんきん)と言えば、土日返上で働くという意味を表す民間的表現と言われています。
元々、大日本帝国海軍で用いられていたのが始まりであるそうです。
海軍は日露戦争勝利後も『勝って兜の緒を締めよ』と休日返上で猛特訓を行っていたそうです。
1908年(明治41年)に津留雄三(当時海軍大尉、のちの海軍大佐)が
「これでは、まるで月月火水木金金じゃないか」
と同僚に漏らした言葉が、やがて海軍中に広まったものとされているそうです。
戦時中には勤務礼賛の意味で国民の間に広く使われたそうです。
また、軍歌『月月火水木金金』はこの言葉を元にした日本の軍歌であり、日々艦隊勤務に打ち込む海の男の手で日本海軍が勇ましく太平洋を進む様が歌われています。
海軍軍事普及部中佐が作詞、海軍軍楽隊出身者が作曲を行ったそうです。
この曲は1940年(昭和15年)11月に海軍省海軍軍事普及部推薦曲としてポリドールから発売されたものの、当初は全く売れなかったそうです。
しかし、日本放送協会職員のミスによってラジオで流されてしまい、瞬く間に流行歌として広く国民に親しまれるようになったそうです。
現在、ワーク・ライフ・バランスの流れで、日本社会全体が仕事と仕事以外の生活(友人関係、家族関係、趣味など)に関しての日々の時間の割合・比率から『働きすぎ』に陥っている人が多いようです。
友人・家族などとの時間や趣味などに時間をしっかりと割り当てすることで、心身を健康に保ち、過労死や自殺を防ぐことを目的として企業ではワーク・ライフ・バランスを推進しています。
日本では『仕事と生活の調和』とも訳されているようです。
さて、今回自民党新総裁に高市早苗さんが就任した直後の挨拶で
「ワーク・ライフ・バランスを捨てて働きます」
と言ったことで、日本中からたくさんの
「総理自らそんなコメント駄目だろう」「良くぞ言ってくれた」
など賛否で大荒れしたそうです。
私自身、ここ30年は休みなく1年365日働いています。
経営者である私が頑張らねば会社は倒産、スタッフやスタッフ家族は路頭に迷ってしまいます。
はっきり言います。ワーク・ライフ・バランスをしていたら会社は倒産してしまいますし、幸せなんて掴めません。
今「生活が大変だ……」と大合唱している方は、ワーク・ライフ・バランスをしていますよね……。
ワーク・ライフ・バランスと生涯学習 ―すべての働く人々のために―
オフを整える もう、ダラダラするだけで貴重な休日を終わらせない
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