私たちの子どもの頃に、授業に集中できていたかと考えると『?』を浮かべてしまいます。思い返すと、先生が黒板に書いた内容をノートに書きとることで必死だったと思います。
さて、現代は電子化が進み学校での授業も様変わりしているようです。
先生方はPCを駆使し、パワーポイントによる授業や電子教科書を利用する授業に変貌しています。子どもたちもノートに書きこむことが減り、先生から配布される資料や家庭内で分からないことは、PCやタブレットを使用した勉強方法に代わってきているそうです。
そのような現代の授業スタイルが『授業に集中でいない子どもの増加』に繋がった、と言われているそうです。
私たち大人が講演会やPCによる動画の講習会・勉強会での度に大量のパワーポイントなどで制作された資料が配布され安心感はありますが、昔からの癖でメモすることは当たり前です。
しかし、現代の子どもたちはパワーポイントで行われた授業の資料が配布されることにより、生徒にとっては『親切』で『便利』な取組に見えますが、そこには大きな落とし穴があります。
昔の授業では、黒板に書かれた内容を『先生が消す前に書ききらなければならない』という緊張感がありました。
その『書き取る』という行為が、頭を使って情報を整理し自分なりに理解する過程そのものでした。
ところが今では、
「資料を貰えるから書かなくてもいい」「後で見返せばいい」
と考える生徒が増え、結果としてメモを取る習慣そのものが消えたそうです。
このメモを取る/ノートを取るという行為は、単に記録だけでなく『思考のプロセス』を外に出す行為であり、書くことで頭の中を整理し、『分かったつもり』を防ぐための基本動作でした。
私たちの脳は、インプットされたことをアウトプットする連続が、物事を覚え活かせる行為なのです。
今はAIが進化し英文も簡単に翻訳できるし、分からないことはAIが瞬時に回答してくれるからこそ勉強する意味合いがなくなった、と考える人が増えているでしょう。
今後、インプットしたものをアウトプットするような学び方が過去のものと考えられるようになった時こそが、社会全体がAIに支配され、人間がAIの奴隷と化してくると考えると恐ろしいです。
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