『SHOEI(ショウエイ)』と言えば、バイクに乗っている人やカーレースに携わっている人で知らない人は居ないでしょう。
SHOEIの始まりは、新橋の旅館です。この旅館の宿泊客であったホンダ社員がこぼした『海外製ヘルメットへの不満』を聞いた旅館の主人が、自らヘルメットの製造に乗り出したことが始まりです。現在では世界的に有名なヘルメットメーカーとして君臨しています。
当初、旅館を本社ビルに改装させ1階は日本料理屋として打ち合わせにも利用され、料理屋とヘルメット製作を行っていましたが、ワンマン経営と過剰在庫によりあえなく倒産しました。
しかし絶望の淵から泥臭い現場改革を断行し、今では『借金ゼロ』の優良企業へと生まれ変わり『奇跡のV字回復』を成し遂げました。
現在では世界のバイク用高級ヘルメット市場では6割のシェアを占めるようになり、米国、欧州など世界60ヶ国以上に販売網を展開しているそうです。
実際は、欧州やタイに販売子会社を所有しているそうですが、生産のクオリティーを重視し国内の2工場(茨城、岩手)のみで行っているそうです。(製品価格が非常に高いわけです。)
この『奇跡のV字回復』が実現した背景には、1992年に放漫経営による資金繰りの悪化から会社更生法の適用申請をし、三菱商事の支援もあり当初の計画を前倒しして1998年には更生手続きを終了させました。同年5月に株式会社ショウエイ、同年8月に現会社名の株式会社SHOEIに変更され、現在に至っています。
私は学生時代からお世話になっていたヘルメットメーカーの経緯を知りませんでしたが、当時から高額なヘルメットである理由が今分かった次第です。
想像もつかない旅館経営から、世界ナンバーワンのヘルメットメーカーに変貌するとは想像できません。周りの不満やクレームから他分野へ参入する経営者のバイタリティーこそが、無限の力を発揮する原動力になるのでしょう。
私たち経営者は常にアンテナを張って、たくさんの不満やクレームから社会のスキマに入り込んで行くことこそが、大成功へのスタートなのでしょう。
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