近年自動車も高性能化し、いくつもの安全装置が標準装備される時代になりました。しかし、残念ですが自動車による死亡事故は後を絶ちません。
さて、私たちが自動車に乗り始めた頃は、まだAT(オートマチック)車は高級車の部類でした。購入するにも選択肢にはなく、もっぱらMT(マニュアル/ミッション)車で峠を駆け回っていた楽しい娯楽の一つであり、時代でした。
当然、ミッション車の扱いも難しく、慣れないうちはよくエンスト(クラッチとアクセルの感覚がつかめず、エンジンを止めてしまい進めなくなる状態)してしまい、笑われたものです。
時代も変わり、今ではAT車が主流になっています。自動車教習所でもMT車とAT車の免許区分けが始まったため、AT車での免許取得がメインになったとも聞きます。
AT車は運転が非常に楽で、何といってもエンストを起こすことなくストレスのない自動車になりました。
これこそが今問題のアクセルとブレーキの踏み間違いの原因で、近年多発している高齢者による死亡事故の原因であり問題点です。
以前であれば発進時「ヒヤッ」として踏み間違えたとしても、エンストしてしまいその場で停止し、死亡事故に繋がることにはならない構造でした。
現在の高齢者はじめ毎日起きている踏み間違いによる死亡事故の原因は、残念ですがAT車の特性であり、私たちが自動車をストレスなく簡単に運転できるようになったからこそ、増えてしまった事故でもあります。
今後、どんなに技術開発され安全装置が向上したとて事故は防ぐことができません。
事故を防ぐとしたら、各個人が高齢になった場合、免許証を返納し一切運転しないことです。
社会的インフラを考えた時、地方と都会では違うでしょう。
しかし、誰もが年を取り認知機能も衰えていきます。特に田舎に住まわれている方は将来、免許証を返納してから行動する手段なども前もって考え生活していくべきです。
返納後はタクシーを利用する、若い時よりは買い物の回数を減らすなど工夫した将来像を考えてこそ免許証返納に結び付き、悲惨な事故を防ぐ道だと思います。
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