現在、社会の大きな問題は高齢化と少子化でしょう。
私たち介護事業者は? いや、私だけが危惧しているだけかもしれませんが……。
今、高齢者に係る介護費用(社会保障費)が困窮している問題、その高齢者をサポートするべきヘルパーの成り手がいない問題。この2つが大きな社会問題になっていると感じます。
正直、この2つの問題は国がどのように検討しようが解決できない問題として、厚労省官僚や政治家は解決できないと分かっていても公表しないでしょう。
では、将来的にどのようになるか考えられることは「高齢者介護の崩壊」でしょう。
さて、私たちが訪問先のご家庭を見ていて感じることは色々ありますが、大きな問題としては家族の関わり方についてです。
あるご家庭は敷地内に高齢者が居ながらも一切介護に協力頂けず、ヘルパー任せになっているお宅があります。
また、ご家族が県外に住まわれていて、独居の高齢者のために毎週帰省して面倒を見ている方もいらっしゃいます。
それぞれにご家庭の諸問題もあると思いますが、高齢者の介護をご家族が協力しすぎることも大変です。適度に関わりを持つことで社会保障費の削減に繋がることは間違いありません。
また、今問題になっている両親の介護のために離職するケースもあるでしょう。
それも適度にバランスよくヘルパーに依頼することで、離職せず今の人手不足の中の経済活動を低下させずに済むことでしょう。
私から言えることは、高齢者の介護に無関心で協力しないのも問題ありで、協力しすぎることも問題だと考えています。
これから高齢者介護保険制度を継続させていくには、それぞれのご家族の協力こそが継続させていく原動力になると思います。
今後、同じ敷地内で高齢者の介護を一切協力してこなかった方々は、今までと同じような介護サービスを受けることができない時代が来るはずです。
もしくは同一敷地内に住まわれている高齢者宅へのヘルパー派遣が出来なくなることも
考えられます。
制度的に出来なくなるかは分かりません。しかし、確実にヘルパーの成り手がいなくなることを考えれば、少ないヘルパーを派遣する優先順位からすると当然、独居の方が優先になるはずです。
現状、色々な問題はありますが、将来少子化が進み高齢者の面倒を見ることのできるヘルパーは少なくなります。(現在、既に減少傾向にあると思います。)
今のうちから高齢者介護保険制度が継続できるよう、家族が出来る限り面倒を看る取り組みこそが国民1人ひとりの幸せに繋がるはずではないでしょうか……。
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