静岡県立こども病院は、365gの赤ちゃんへの心臓治療の成功を発表しました。
2025年10月、妊娠25週目に緊急帝王切開で生まれた赤ちゃんは350gほどの『超低体重出生児』でした。
その赤ちゃんは、心臓から全身に血液を送る大動脈の一部が狭い『大動脈狭窄症(だいどうみゃくきょうさくしょう)』でしたが、生後わずか19日目の365gの時にカテーテルを使った『ステント』で大動脈の幅を広げる治療を行いました。
しかし、子ども専用のステントは世の中になく、大人用のステントを用いて治療を行うことになりました。失敗すれば、大動脈が破裂し死に至る危険性もあったそうです。
これまで同病院では低体重児に対して同様の治療を10例行っていたため、それが今回の治療の成功に繋がったようです。
さて、時代を遡ること田中角栄内閣時代に、一県一医大構想が起きました。
静岡県では、静岡市と浜松市が誘致合戦を行い、裁定を任された当時の県知事が誘致条件の整っていた浜松市を国に推薦し、今の浜松医大が始まりました。
当然、静岡市は黙っていませんでした。
大きな政争、そして条件闘争となりこの最低を受け入れる見返りとして、こども専門の病院を開設することで何とか収まったそうです。
過去の誘致合戦で負けてしまった静岡市のお陰(?)で、静岡県立こども病院が設立された結果、今回のような世界最軽量の赤ちゃんの手術まで出来るようになったことは事実であります。
現在では、当時の誘致合戦に負けて良かった、という市民も多いそうです。
今、超少子化の中、こども病院の存在は静岡市民だけではなく、県民にとっても心強い存在です。
また、近隣の山梨県のようなこども病院がない県民にとっても、心強い病院であることは間違いありません。
事実、この様な政治が関わる政争はよくあることであり、今現在も続いています。
しかし、当時は負けてしまっても、将来どのような結果になるかは分かりません。
当時、静岡市が医大を誘致できなかった『負けた過去があったからこその功績』です。
長野県立こども病院方式 超低出生体重児の管理マニュアル−改訂第2版
もしも病院に犬がいたら こども病院ではたらく犬、ベイリー (講談社青い鳥文庫 265-10)
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