24時間テレビと言えば、私が子どもの頃の夏休みの大きなイベントで、毎年楽しみにしていたTV番組です。この番組が夜終了時刻になると、楽しんだ夏休みが終わったと哀しみが湧いてくる瞬間でした。
24時間テレビ「愛は地球を救う」は1978年から毎年8月下旬の土曜日から日曜日にかけて日本テレビ系列及び沖縄テレビで放送されている日本の長時間特別番組です。
「愛は地球を救う」をキャッチフレーズとして、日本各地でチャリティーキャンペーン活動を行う番組として誕生しました。年末年始や緊急時などを除いて、通常の放送を休止し特別番組を終夜放送することは当時としては画期的な企画であったと思います。
視聴者からの寄付を、国内外の福祉・環境保護・災害復興の支援に役立てることを目的とした番組であり
「本当の主役は(テレビの前の)あなたです」
を謡い文句にしていましたが、このキャッチフレーズは2000年代初頭まで使用されていたようです。
この24時間の長い番組の中で、私が一番楽しみにしていたのは手塚治虫のアニメが放送されていたことと、毎年のテーマに沿った形で健常者のみならず障がい者や被災者、難病患者などにも着目しチャリティーマラソンやドラマスペシャル・ドキュメンタリー・チャレンジ企画などを中心に構成されていて例年楽しめる番組でした。
この番組は当初、メイン司会者として日本の誇る喜劇役者の萩本欽一が勤めていましたが、途中からテレビ局とのギャラ交渉が行き詰まり出演されなくなってしまったと噂されています。
(※当初から萩本欽一さんはギャラ全てを番組に寄付していたそうで、最終ギャラ交渉時は1億円を要求したとも言われています。嘘か本当かは分かりませんが、これまで伝えられている噂に過ぎず、また、それ以来出演はされていません。)
さて、24時間テレビは今年で47回目を迎えました。昨今、障がい者からも
「いい加減お涙頂戴の時代に即していない番組は止めて欲しい」
と声が挙がっています。
また、出演されている芸能人がボランティアとして無料で出演されている番組だと思われていましたが、高額なギャラを頂いて出演されていることがリークされてからは、視聴者からは冷めた目で見られるようにもなってしまいました。
その点、当初関わっていた萩本欽一さんの行動は賞賛されるべきです。
何時まで24時間テレビは続くのでしょうか。私を含めテレビの無い方がたくさんいる現在、テレビを通じ寄付をお願いする時代ではなくなってきていることも事実です。
(今年は台風10号の影響もあり、24時間テレビ内の中継などを中止する発表がされています。それでもマラソンを行う、といった情報もあり、どのように放送を行われるか不明です。)
萩本 欽一|所属タレント|浅井企画|タレント・芸能人・文化人 芸能プロダクション
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